memo_2.gif気道の確保

 

意識を失うと、アゴの筋肉がゆるみ、舌が後方のノドに落ち込んで、

空気の通り道をふさいでしまいます。

これを防ぐために、頭を後方にそらせてノド元をひろげ、

空気の通り道を確保します。

 

 

  1. あおむけに寝かす。

  2. 片方の手を額にあてて、頭を後ろに下げながら、もう一方の

     手で、アゴを上に持ち上げる。

     (人差し指と中指の指先で、アゴの骨の部分を持ち上げる

     ようにする)

 

  ≪乳児の場合≫

  ○ 肩の下に手を入れて、軽く浮かして持ち上げる。

     (それだけで、自然と頭が後ろに下がり、アゴが上がる)

 

  ≪ポイント≫

  ○ 急な動きは避ける。

 

 

 

 

 

 

 

memo_2.gif呼吸の確認

 

呼吸の有無を、自分の目だけでなく、皮膚も使って調べます。

 

 

  1. 相手の口に頬をもっていき、呼吸があたるかを確認をする。

  2. 頬で吐く息を感じながら、目で胸が上下しているかを見る。

  3. 約5秒間かけて確認する。

 

  ≪ポイント≫

  ○ 耳の方が感じやすい人は、耳を口元に持っていって確認する。

 

 

 

 

memo_2.gif人工呼吸 (マウス・ツー・マウス)

 

人間が吐く息には、およそ16%の酸素が含まれているといわれます。

息を吹き込むことにより、その酸素を呼吸が止まった相手の肺に送り込み、

他動的に換気をうながします。

 

 

  1. 気道を確保した状態で、相手の鼻をつまみ、口を大きく

     開けさせる。

  2. 救助者は、大きく息を吸ったまま、相手の口を覆う。

  3. 相手の胸が軽く膨らむように、1〜1.5秒かけて、息を吹き込む。

  4. まずはじめに、2回続けて行う。

  5. 吹き込みが終わるごとに口を離し、新鮮な空気を吸い込んで、

     次の吹き込みに備える。

 

 

割合

吹き込む時間

成人

5秒に1回

1.5〜2.0秒かけて

小児(10歳位まで)

4秒に1回

乳幼児

3秒に1回

上記より更に短く

 

  ≪乳幼児の場合≫

  ○ 鼻と口を同時に覆ってもよい。

  ○ 息を吹き込む時は、ハーモニカを吹く程度の強さで吹き込む。

     (コップに水を入れてストローを指し、プクプクと泡が立つ程度)

 

  ≪ポイント≫

  ○ 深呼吸をさせる要領でゆっくり吹き込む。

  ○ 慌てて、おもいっきり吹き込まない。

  ○ 息の吹き込みに合わせて、胸が膨らむことを確認する。